タイトル等
常設展 第3期 変身アート
会場
高松市美術館
会期
2005-08-20~2005-10-30
休催日
月曜日(但し、休日と重なる場合はその翌日)
開催時間
火~金曜日 9:30~19:00 土、日、祝 9:30~17:00(入室はいずれも閉館30分前まで)
観覧料
一般 200円(160円)/高・大生 150円(120円)/小・中生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
高松市美術館
概要
以前「ロダン展」の会場(高松市美術館)で、小学生グループの数人に、《考える人》を前にそのポーズをしてもらいました。すると、見ているだけでは分からなかったこと、たとえば、あの姿勢を保つことの困難さや形体の部分的なデフォルメを子どもたち自身が発見してくれました。いわば「変身」することによって、作品と交感し鑑賞が深められることを、笑みがこぼれる展覧会場で実感したわけです。美術館における近年の教育普及事業において、作品に対する能動的な鑑賞、ただ目で見るだけではなく他の知覚を用いたり、美術や表現の歴史性を意識しながらの鑑賞は、珍しくない光景となりました。
そうした取り組みは、マルセル・デュシャンがレディ・メイド(既製品)をオブジェとして提示し、それまでの芸術概念を根底から変えてしまったことに端を発する、その後の現代美術の多様な表現と通低するものと思われます。男性用便器を横倒して《泉》という作品に変身させたり、名画《モナ・リザ》に髭を描き込んで性別さえも転換してしまった
デュシャンを「はじまり」として、60年代のポップアート(大衆芸術)旋風を経て、80年代のシミュレーション・アートに至るまで、作家自らの身体を通して過去の事物あるいは記号やイメージに積極的に関わり、それらを踏み込んだ形で利用することによって作品を発表してきました。
何ものか[に・が]変わることは魅惑的な行為ですし、また不可思議な現象です。今回、「変身」をキーワードに、まずは過去の美術作品の模倣あるいは引用の連鎖のなかでの変身を見てみましょう。〈美術史の娘〉である森村泰昌、福田美蘭、そして虹の画家・靉嘔の「変身」です。また、見慣れた身体の一部分に「偉大さ」や「物語」をまとわすことなくアートに変身させた三木富雄、菊畑茂久馬、草間彌生、小島信明。最後に、砂やダイオードといった物質を使って、目に見えぬボーダー(境界)を喚起させる作品を提示する柳幸典、鯉江良二、宮島達男。それら作品と交信することによって、みなさん自身の世界観もまた、何ものか[に・が]変わる瞬間に立ち会うことになるのかもしれません。
ホームページ
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/
展覧会問合せ先
高松市美術館 Tel. 087-823-1711
会場住所
〒760-0027
香川県高松市紺屋町10-4
交通案内
■ 車で
高松中央ICから
県道43号線を北へ約4km、県道155号を西へ約1km、国道11号を北へ約1km 美術館通りへ

高松西ICから
県道178号を北へ約2km、国道11号を東へ約4km、上天神交差点を北に約4km 美術館通りへ

■ 飛行機で
高松空港から
高松空港リムジンバス 「兵庫町」下車 約30分 750円 徒歩約4分

■ 電車で
JR 高松駅から
徒歩約15分 中央通りを南へ

ことでん 片原町駅から
徒歩 片原町商店街、丸亀町商店街を約10分

■ バスで
・JR高松駅から ショッピング・レインボー循環バス西廻り
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から 東方面下り、南方面下りほか(通勤特急など除く)
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から まちバス
「丸亀町参番街」下車 100円 徒歩約3分

・高速バス
「県庁通り」下車 徒歩 約8分 中央通りを北へ

■ 自転車・バイクで
無料地下駐輪場
美術館通り(美術館北側の通路及び、美術館西側の通路) からスロープを下った位置に入口がございます。
ご利用時間は、美術館の開館時間に準じます。
大型二輪でお越しの方は、駐輪場をご利用いただけません。受付までお申し出下さいませ。
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
香川県高松市紺屋町10-4
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