山辺知行先生は、世界的に著名な染織研究家として活躍し、当館の館長も勤められました。その間染織の収集および研究に多くのご指導を頂き、染織品のある美術館としても高く評価されるようになりました。
本展では先生の没後1周年にあたり、膨大なコレクションの中から特に強い関心を持たれていたインドの染織品を中心に、ミニアチュール(細密画)やミティラーなどの絵画や工芸品もあわせて展示し、先生のインドへの思いを再現したいと思います。主な出展は、カシミール地方の綴織ショール、グジャラート州のパトラ、同じくカッチ地方の刺繍布など。