1907(明治40)年に創設された文展(文部省美術展覧会)以来、日展は時代の流れに沿って「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えながら、たえず日本美術界の中核として、その発展に大きく貢献し、今日に至っている。山形県からも、新海竹太郎、菊池華秋、結城哲雄、菅野矢一、真下慶治らの作家たちが活躍してきた。本展は第36回日展の地方巡回展として、日本画、洋画、彫刻、工芸、書の各分野から日本の美術界を代表する巨匠、第一線で意欲的に活躍している中堅、そして県内在住者の作品をあわせて約300点を紹介するものである。当館では20年ぶりの開催となる。