刀剣は、「備前一文字派景安の太刀」「備前長船派則光の刀」や「加州家次の太刀・刀」「短刀 無銘正宗(正宗作)」「短刀 銘国光(新藤五国光作)」「短刀 無銘義弘(郷義弘作)」等が含まれます。短刀3点は、鎌倉時代～南北朝時代のもので、いずれも前田家伝来の優品です。
また、加賀新刀を完成させた県文「初代辻村兼若の刀」や県文「三代辻村兼若の刀」、初代兼若の四男で、江戸や小田原で作刀した辻村清平の刀など兼若関係の作品。さらに、越前下坂康継系の重高、越中宇多派の宇多国久等の北陸の刀工の脇指等を展示します。
赤羽刀【赤羽刀は、第2次世界大戦後、連合国占領軍によって接収されていた刀剣類が、平成11年に国から各自治体へ譲与されたものです。当館でも加州刀を中心に70点の譲与を受け、研磨・白鞘製作等の整備を行っています。】の中から、加州清光などの室町時代～桃山時代の刀・脇指を展示します。
当館では、江戸時代の加州物を中心とした槍を四十四本所蔵しています。今回は大身の槍の両鎬造、平三角造、短い両鎬造、平三角造と十文字槍、笹穂形の槍などを展示しますので、槍の形のおもしろさもご覧いただけると思います。また、藤嶋友重の薙刀も展示しますので、太刀、刀、脇指、短刀、槍、薙刀と刀剣の各種類をご覧いただけます。
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