2006年新春、大倉集古館と泉屋博古館分館が「能」を巡る共演を再び繰り広げます。第二回目となる今回は、
演能の際に面や装束とともに欠かすことの出来ない中啓や冠帽類にも焦点を当てました。例えば「翁」を演
じる際に手にする蓬莱模様の中啓や「難波」の際に王仁が付ける鳥兜など、手に持ったり、身につけるもの
です。さらに国立能楽堂の特別協力により、作リ物に関する絵画などとともに「道成寺」の釣鐘も展示いた
します。演能の際には人々の目には触れますが、なかなかゆっくりと見る機会の少ない、これらの道具類と
ともに能・狂言の世界をお楽しみ下さい。