18世紀のヨーロッパという動乱の時代を生きたマリア・テレジアとマリー・アントワネット。展覧会監修に劇画家・声楽家の池田理代子氏を迎え、その独特の視点で二人の生涯をドラマチックに紹介します。展覧会のハイライトともいえるのが、本邦初公開となるシュテファン大聖堂の秘宝の数々です。マリア・テレジアはカトリックの敬虔な信者であり、その信仰心の証とでもいうべきシュテファン大聖堂に遺る聖杯を展示します。またウィーン・ハプスブルク家の全面的な協力を受け、母娘ゆかりの絵画、宝飾品、衣装など130点余りを出展いたします。
生誕250周年 モーツァルトとハプスブルク家
この1月に生誕250周年を迎えたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)。1762年、父や姉とともにシェーンブルン宮殿に招かれたモーツァルトは、マリア・テレジアらの前で演奏し、拍手喝采を受けました。またその折に、マリー・アントワネットにモーツァルトが求婚したという微笑ましいエピソードも残っています。本展では、マリア・テレジアがモーツァルトの姉ナンネルに贈った宝飾品を展示しています。