"柳沢正人は、昭和30年(1955)長野県佐久市に生まれ、東京芸術大学で日本画を学びました。平成4年、イタリア・フィレンツェに研修ののち、""刻(とき)""を大きなテーマに据え、都市の風景や建造物などをモチーフに、空間や時間の広がりを画面の中に表現し続けています。
平成16年12月13日には、海浜幕張のワールドビジネスガーデンのエントランスホールに、構想5年、制作6年を費やした幅75メートルの大壁画を設置し話題を呼びました。
そもそも絵の具は大地を形成する岩石から生まれたものですが、そのもともとの形にもっとも近い岩絵具という素材を使い、大地・森・自然現象、そして宇宙という生命の根源とそこに流れる時間、存在する「ものがたり」を描き続けています。
今後の更なる活躍が期待できる作家の一人である柳沢正人の50歳という節目の年に、これまでの変遷の経過をご覧いただきます。"