ニュー・アート・シーン・イン・いわきシリーズは、いわきに関与する作家を内外に紹介し、さらにより充実した作品の展開を促す場となることを目的として、毎年継続して開催されている企画展です。
今回登場する湯川隆は1961年東京に生まれ、多摩美術大学及び大学院で彫刻を舟越保武に学び、これまで数多くの個展や企画展を通して精力的に制作活動を展開している気鋭の彫刻家のひとりです。湯川は、1991年いわき市にアトリエを構え、以来多くの作品を生み出しています。当市内では県立いわき公園、総合保健福祉センターなど、また北海道、秋田、長野、東京、大阪など各地の企業、公共施設に作品が収蔵、設置されています。いわき市立美術館では、1999年「いわきの美術 境界を越えてー立体表現の拡がりー(part 2)」で、市関連10人の作家のひとりとして作品を取り上げています。
本展では、2001年から1年半余りのイタリア留学を経てたその成果、テラコッタと木彫を初めて取り合わせて制作した最新作4点を紹介します。