静嘉堂に所蔵される明清時代の絵画と書跡は、明治半ば頃、創設者岩崎彌之助によって集められました。国内に現存する明清書画のなかでも比較的早い時期のコレクションに位置づけられます。「世界的名画」と称される李士達筆「秋景山水図」(重文)、謝時臣の大作「四傑四景図」(重美)など各画家の代表作や、池大雅の跋文を伴う張瑞図筆「秋景山水図」(重文)、谷文晁が模写した藍瑛筆「秋景山水図」(重文)、来舶清人・沈銓(南蘋)の「老圃秋容図」、さらには陳賢ら黄檗関係の画家の作など、江戸絵画史と関わりの深い作品を多く含む点が特筆されるでしょう。これら著名な絵画に未公開の書跡を多数加え、二期に分けて展示します。
前期10月30日(日)まで 後期11月2日(水)から