歌川広重は、歌麿、北斎等とともに江戸時代末期の文化爛熟の時代に活躍し、傑出した風景画を残した浮世絵師です。
「六十余州名所図会」は、広重が57歳から60歳にかけて制作した大判錦絵です。東海道、畿内(大阪など)、東山道(宮城など)、北陸道、山陰道、山陽道、南海道(四国など)、西海道(九州)の八つの街道の六十九の名所を通して、季節や気候、土地の風物といった日本の自然を、西洋画の遠近法を駆使しながら壮麗に描きました。
前期:平成17年4月7日(木)~5月1日(日)
後期:平成17年5月3日(火)~5月30日(火)