イタリア人の画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)は、1911年パリに出て「形而上絵画」という独自の世界を確立しました。その神秘的で強烈な絵画世界は、パリの芸術界、特に当時の若きシュルレアリストたちに大きな啓示を与えることになります。一方、1920年頃からは古典的絵画の偉大さに目を向け、晩年に至るまでその成果を作品化するのに努めました。本展ではデ・キリコ夫人のイザベラ氏のコレクションから選び抜かれた絵画、素描、彫刻など115点の作品により、彼の50年にわたる画業を紹介します。主催:徳島県立近代美術館、NHKきんきメディアプラン四国制作センター、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団