朝日陶芸展は、1963(昭和38)年に第1回展が始まって以来、新人陶芸家の登竜門としての役割を果たしてきたほか、陶芸界の「いま」を映し出す公募展として毎回各方面から注目を集めています。43回目を迎えた今回は、全国各地から計648点の応募があり、鈴木蔵氏を委員長とした8人の審査員による審査の結果、グランプリを含む入賞10点、入選81点が決定しました。今回栄えあるグランプリに輝いたのは、韓国出身・崔永熙(チェヨンヒ)氏の「DELAY pieces05」であり、昨今の韓流ブームを象徴するかのような快挙で、日本の陶芸界に新しい風を吹き込みました。土の持ち味を生かした作品、やきものの素材感を減じた作品、伝統技法が光る作品など、若手からベテランまで、気鋭の作家たちの感性がほとばしる作品の数々をごゆっくりご観覧ください。