「からくり儀右衛門」こと、東芝の創業者田中久重による幻の最高傑作「文字書き人形」が、150年ぶりにアメリカから日本へと里帰りし、このたび完全修復後、2006年1月2日(月・祝)より江戸東京博物館にて開催する、「夢大からくり展」(特別協賛:株式会社東芝)にて初公開されます。
アメリカ奇術協会某マジシャンのコレクションに加えられていた「文字書き人形」の発見は、1992年にその一報がつたえられ、「日本からくり研究会」による12年の交渉を経て、2004年11月、日本へ里帰りすることが出来ました。同年12月より修復プロジェクトが立ち上げられ、2005年11月その完全修復を終え、このたびの展覧会を開催する運びとなりました。
本展では、田中久重作「文字書き人形」や「弓射り童子」を含む、そのほかの未公開からくり人形40体、個人コレクターによる秘蔵の未公開時計コレクション、江戸時代のからくり師達による珍しい科学機器など、本展限り二度と公開されない名品の数々約200点が勢ぞろいします。一部のからくりについては会期中実演を行ない、現代の「技術大国日本」の礎もなっている、江戸時代の職人のハイレベルな科学技術を紹介します。