このたび、市立長浜城歴史博物館では、「昭和・くらしのうつりかわり展-あの日・あの時・あの時代-」と題する企画展示を開催致します。今回の展示では、「昭和」という時代にスポットを当てて、昭和恐慌から戦争、荒廃と戦後の復興、そして高度経済成長期へと、めまぐるしくうつりかわったその歴史の様相を、当時実際に使用されていた民俗資料から振り返り、その経てきた時代の“重さ”を実感していただこうと企画されたものです。今回展示される資料は、五右衛門風呂や桶、卓袱台にボンボン時計、蓄音機とSP盤、石油ランプ、四尺戸棚、高脚のまな板、ショオケ、鏡台、べっ甲の櫛にかんざしなど、ほんの数十年前まではどこの家にでもあった品々ばかりです。展示をご覧いただき、急激な時代の変化の中で、その価値を失っていった品々から、「懐かしさ」と共に、歴史としての「昭和」を、それぞれに感じ取っていただければ幸いです。