このたび、市立長浜城歴史博物館では、「新市創造企画展I・湖北の野鍛冶伝説―浅井町「七りん館」所蔵資料展―」と題する企画展示を開催致します。今回の展示は、「新市創造企画展I」と銘打っておりますとおり、平成18年2月13日をもって合併する、びわ町と浅井町、そして長浜市の三市町の歴史文化を紹介してゆこうという試みの第一弾としておおくりするものです。
今回の展示では、浅井町歴史民俗資料館に併設されています「七りん館」が所蔵する資料の中から、鍛冶職人にゆかりの品約30点を展示致します。元々七りん館は、浅井町鍛冶屋出身の民俗資料蒐集家である故・草野文男氏が昭和38年に開設した民間の資料館で、そこに収められた品々は、いずれも湖北の生活文化を今に伝える貴重なものばかりです。特に鍛冶職人の資料については、七りん館が鍛冶職人が一大拠点を形成していた鍛冶屋村に在った関係もあって精力的に蒐集が行われており、かつて隆盛を極めた湖北の野鍛冶達の足跡をたどる上でも重要な資料群となっています。