この作品展は、2003年より3ヶ年の企画として計画され、今回は3度目の最終となります。 テーマ設定は、初年度はフランス、昨年は中国、今年は日本からとなり「のこすもの、なくすもの」とするポスター形式の作品を、 各校約10点ずつ、計40作品の展示となりました。 「入学試験に造形試験を課し、また国立のデザイン教育機関としても共通の基盤をもつ3校が、 社会環境や文脈に違いを乗り越えて比較・評価することによって刺激しあい、 ネットワーク時代における新たなデザインと展望と地平を目指す」という共通意識のもとで、 一昨年秋からネットワークをメディアとしてこの課題を進めてまいりました。
更に今年は、イギリスの学生による賛助出品により新たに映像部門を設け、13点の作品も加わりました。
この企画での経験をもとに、今後様々な国との交流を深め、表現形式も多様とした内容へと展開出来ればと願っております。 学生や教職員の人的移動を前提とせずネットワーク上において共通な課題を進めることは、 今後の交流授業のひとつの試みとして有効であり、意義深いものと考えます。
作品の展示は各国ほぼ同時に開催されます。