当館では平成7年に開館して以来、地域の映画資料を収集し、常設展示室に映画資料コーナーを設けてきました。さらに毎年、映画に関わる展示やイベントを開催し、平成12年からは「世田谷フィルムフェスティバル」という名称のもとに、展示・上映・トークショーを実施しており、サイレント映画を活弁付で見る「無声映画鑑賞会」や脚本をテーマとした「映画を支えるシナリオという文学」といった企画のほか、東宝スタジオの見学会をはじめ、地域の撮影所や映画館とも連携して多彩なプログラムを提供してきました。
本年は世田谷文学館開館10周年にあたります。これまでに収集してきた貴重かつユニークな当館の映画関連資料を映画資料展「世田谷ハリウッド」でご紹介します。また、現在世田谷にお住まいの映画人(監督・脚本家など)をお招きして、上映会やトークショーを開催し、東洋のハリウッドと異名を取る世田谷の<映画の現在>を紹介します。