東京藝術大学教授として美術学部染色研究室で長年にわたり後進の指導にあたり、自身の制作では染料がもつ鮮明な透明感と顔料の質感との対比を意図に、型染めによる仕事を続けてきた松永勲。
本展覧会では、2006年3月の東京藝術大学退任を記念して、制作の発表の場とされていた日展、現代工芸美術展の初期から近作までの作品を中心に、個展出品作その他を含め、型染めによる作品約75点を展観するものです。
同じく東京藝術大学教授として美術学部鋳金研究室で長年指導にあたり、その間、数々の鋳金工芸品を発表すると同時に、歴史的鋳造文化財の技術的調査研究・保存修復の開発研究も行ってきた戸津圭之助。
2006年3月の東京藝術大学退任を記念して、在任中に制作し発表してきた多くの作品の中から厳選した60数点を展観し、また鋳金の文化財に関する調査と修復の報告書や著書も公開されます。さらに、鋳金工房においては制作実演も企画し、本学ならではの催しとなっています。