一見何が描かれているかわからない絵画、当り前のものが表されていながら不可思議な印象を与える作品。絵画や彫刻においては、事物の再現性や造形性の追求よりも、作家の内的世界や意図を表現することに主眼を置いた作品がしばしばみられます。
本展では所蔵の絵画・彫刻より、象徴的なテーマや抽象絵画をはじめ60余点を選び出しました。込められたメッセージやイメージなど「絵画の向こうにあるもの」を見つけてお楽しみください。
■主な作品
絵 画
ギュスターヴ・モロー《サロメの舞踏》*半期展示 11月25日まで
オディロン・ルドン《夢想》
ジェームズ・アンソール《仮面の中の自画像》
ワシリー・カンディンスキー《切片(せっぺん)》
パブロ・ピカソ《静物=ローソク・パレットと牡牛の頭》
マックス・エルンスト《カディエール・ダジュールのれんが》
ジョアン・ミロ《女と鳥》
国吉康雄《道化(どうけ)(舞踏会へ)》
坂田一男(かずお)《コンポジション》
山口長男(たけお)《一つ目(赤)》
彫 刻
オーギュスト・ロダン《接吻(せっぷん)》
アントワーヌ・ブールデル《ぶどうをもつ女》
アリスティード・マイヨール《イール・ド・フランス》
舟越保(やす)武(たけ)《道東の四季・春(エスキース)》
舟越桂(かつら)《長い休止符》