和歌山県吉備町出身の洋画家、川口軌外(1892~1966)画業を田辺市立美術館の所蔵品と特別協力をいただいた和歌山県近代美術館の所蔵品により紹介します。
川口軌外は早くから画家を目指し、19歳のときに上京して洋画を学びます。27歳からの約10年間はフランスで過ごして絵画の研究を続け、フォービズム、キュビズム、シュルレアリスムなど当時の新しい絵画表現を九州しながら、独自の作風を築きあげました。
戦争中は十分な制作ができませんでしたが、戦後73歳でなくなるまで様々なスタイルの表現を試み続け、近代日本の洋画界に大きな足跡を残しました。
一昨年アメリカから戻った渡仏初期の作品をはじめ、晩年までの作品を水彩画、素描なども含めて展示します。