中野嘉之は1946年京都に生まれ、現在は箱根のアトリエで制作をしている日本画家です。多摩美術大学で横山操、加山又造の薫陶を受け、在学中から新制作協会展に入選を重ね、1974年から創画会に出品しました。日本画の未来を模索する気鋭の作家たちと横の会、目展を結成、おおいに活躍します。1990年創画会を脱退。各地での個展、グループ展を開催し、現代日本画を担う中心作家として注目を集めています。鳥や動物をテーマとし、近年は中国や日本の自然に共鳴し、壮大な画面に高い品格を加えた大作を発表、平成16年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しています。
公立美術館で初の個展となる本展では、前期、後期あわせて屏風を中心とする46点により1980年代から現在に至る画家の歩みを一堂に展覧します。
大胆かつ繊細な作家の織りなす日本画の今をご堪能ください。