ご紹介
南仏モンペリエは、地中海に面したラングドック地方の中心都市として古くから栄えてきましたが、この町にあるファーブル美術館から、17-19世紀のフランス絵画の名品90点がやってきます。この美術館は、この町出身の画家で蒐集家でもあったフランソワ=グザヴィエ・ファーブル(1766-1837)が寄贈したコレクションをもとに1828年に開館しました。美術館の名称は、この寄贈者の名前に由来しています。その後もアントワーヌ・ヴァルドー(1777-1836)、アルフレッド・ブリュイアス(1821-1877)による寄贈などコレクションの充実がはかられ、今日ではフランス有数の美術館として知られるようになりました。同館は現在改修工事中のため閉館しており、今回、同館のフランス絵画の主要作品を日本でまとめて紹介することが可能となりましたが、これはおそらく最初で最後の機会といえるでしょう。