館では、昨年ご好評をいただいた夏休み企画に続き、今年の夏も動物を題材とした作品を特集し、小・中学生向けの多彩なイベントとともに、皆さまのご来館をお待ちしています。
近代工芸・デザインの発展のなかで、「自然」は、つねにインスピレーションの源泉であり続けてきました。「動物」も、もちろん例外ではありません。
近代工芸においては、その姿を写実的に模した精巧な動物の置物から、材料の特性を生かして大胆なアレンジを加えたユニークな図案まで、さまざまな動物表現が試みられてきました。また、取り上げられる動物の種類も多種多様で、干支の動物のような古典的なものだけでなく、象や豹などのめずらしい動物、さらには昆虫や鳥などの身近な生きものがモチーフとなった作品も見出されます。
本展は、こうした動物モチーフに焦点をあて、所蔵作品を中心に、近代以降の工芸とデザインのなかから、動物にかかわるおよそ80点の作品を展示するものです。