日本人が最も愛する画家のひとりフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。
燃え上がるような色彩と情熱的な画風は今もなお、私たちの心を捉えて離しません。天才画家と言われるゴッホですが、果たして彼は、本当に天才だったのでしょうか。生涯にたった1枚の絵しか売れなかった画家の人生とは、一体どのようなものだったのでしょうか。
本展では、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館の2館から、ゴッホの代表作など約40点にミレー、セザンヌ、モネなど同時代の画家の作品約30点と資料約60点を併せて紹介、誰もが知っていそうで知らなかったゴッホの原風景に迫ります。
ゴーギャンとの共同生活を夢見て描いた《黄色い家》、今回日本初公開となる絵筆を持った珍しい自画像《芸術家としての自画像》、また半世紀ぶりに日本で公開される南仏アルルのカフェを描いた《夜のカフェテラス》など、一度は見ておきたい作品ばかりです。