ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァで2年ごとに行われている絵本原画展で、ボローニャ(イタリア)の原画展と並ぶ世界規模の原画展です。
本展は、2003年にブラティスラヴァ文化会館で開かれた第19回展を四部構成で紹介するものです。第一部でグランプリ・金のりんご賞・金牌の各賞を受賞した11名の作家の作品を、第二部で国内審査を経て出品された日本の作家の作品を紹介します。「絵本原画の素材と技法」と題する第三部では、面白い素材を用いた原画や、紙に描かれた原画以外の「原画」をご覧いただきます。そして第四部では、歴代の受賞作家の中から、代表的な絵本原画と、絵本だけにとどまらず、絵画やオブジェ、陶芸など、豊かに広がってゆく楽しい造形世界もあわせて紹介します。
子どもたちのために作られた絵本ですが、絵本の世界は子どもだけのものではありません。そこには多様な素材、精緻な技法、意外な発想などがあふれ、独自の世界を形作っています。大人も子どもも、そろってお楽しみ下さいますよう願っております。