チャールズ・イームズ(1907~1978)とレイ・イームズ(1912~1988)はアメリカの20世紀に形を与えたと言われています。家具デザイン、建築、グラフィックデザイン、映像、写真とその活動分野は幅広く、モダンデザインの巨匠として現代も圧倒的な人気を集めています。今回の展覧会は世界有数のイームズ・コレクションを所有するドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアメリカ議会図書館が共同で企画し、1997年から世界巡回している過去最大規模のイームズ回顧展です。2~3点しか存在しないと言われる合板製の象の椅子やMoMAで開催された国際コンペの受賞作をはじめオリジナル作品、試作品、デッサン、ドローイングなど代表作や日本初公開を含む貴重な作品が数多く出品され、二人の制作過程やアイデアの源、デザインに対する考え方をたどることが出来ます。本展では「生涯」「家具」「空間」「文化」「科学」「美」の6つのポイントから作品や資料を見つめることで2人のデザイン活動を浮き彫りにし、系統的にイームズ夫妻の創造活動の全貌を探ります。