平成17年(2005)は、昭和5年(1930)に神奈川県立金沢文庫が開館して、ちょうど75周年にあたります。
金沢文庫は、鎌倉時代中期に北条実時によって創設され、その蔵書類は、金沢北条氏滅亡後も菩提寺であった称名寺に引き継がれて、長い間命脈を保ってきました。
「金沢文庫本」と呼ばれる金沢北条氏蒐集の蔵書類と、称名寺伝来の名宝は、中世の歴史と文化を語るうえでかけがえのない貴重な資料であることから、篤志家の援助を得て神奈川県立の施設として再興され、保管されることになりました。
この特別展では、県立金沢文庫の発足から75年を迎えたことを記念して、金沢文庫並びに称名寺伝来の名宝のなかからひときわ光彩を放つ絵画・彫刻・工芸・経典・聖教・古文書など、国宝や重要文化財を含む「仏教美術の華」を厳選して紹介します。
この機会に中世の景観を残す史跡・称名寺境内とともに、ゆっくりとご鑑賞ください。
【主要展示品】(文化財保護のため、展示替えをいたします。詳しくは展示替え予定をご覧ください。)
国宝 北条実時像
国宝 北条顕時像
国宝 金沢貞顕像
国宝 金沢貞将像
国宝附 顕弁像
※以上の国宝は、それぞれ8~10日程度展示いたします。
重文 釈迦如来立像
重文 十一面観音菩薩立像
観音・勢至菩薩像
重文 称名寺絵図
重文 審海上人画像
神奈川県文 三千仏図
重文 北条実時書状
重文 金沢貞顕書状
重文 長井貞秀書状
重文 玉華鬘
重文 青磁壺
青磁花瓶
重文 宋版一切経