稲という植物を春から秋にかけて育て、その実を収穫する米づくりには、さまざまな作業や道具が欠かせません。土を掘り起こす鍬(くわ)や犂(すき)、穂から籾(もみ)をはずす千歯扱(せんばこ)きや足踏み脱穀機(だっこくき)、米と籾殻(もみがら)などとを選別する唐箕(とうみ)など、人々は作業に応じてさまざまな道具を作り、そして改良して、米づくりをおこなってきました。
この展覧会では、横浜で使われてきた米づくりの道具を紹介するとともに、犂や馬鍬(まぐわ)、唐箕については全国的に特徴的なものを集めてみます。これらの道具が地域や年代によってどのように違うのかを、ぜひ比べていただきたいと思います。