絵本『しろくまのピナーク』は2009年に刊行された作品です。ホッキョクグマの子どもピナークのちょこっと冒険物語。遠くに遊びにいってしまった妹カナークを探しに出かけたお母さん。そして独りでお留守番をすることになったお兄ちゃんのピナーク。はたしてピナークは、無事にお母さんたちの帰りを待っていることができるのでしょうか…。
北極という大自然を背景に、葉祥明の描く白とブルーの世界が広がります。また広大な氷の大地に生きる生き物たちは、たくましく優しく描かれています。彼らの生きる環境を守っていくためにも絵本を通して、心を寄せてほしい。そんな作家・葉祥明の願いが込められた作品です。ぜひ原画作品の魅力を美術館で、ご覧下さい。