このアツい展覧会には いろいろな効能があります。
日本最古とされる道後温泉。そのシンボルとして広く親しまれている道後温泉本館(重要文化財)は、明治27年(1894)に神の湯本館が、現在の三階建てに改築されてから130周年の節目を迎えるとともに、平成30年度から行われてきた保存修理工事も令和6年12月に完了する予定です。
本展ではこれを記念し、伝承と史実が交錯しつつ形作られてきた道後温泉のイメージを多様な資料でたどるとともに、愛媛における文化の一大集積地とも言える「道後」という地域で展開した独自の文化芸術の諸相に目を向けます。
道後にまつわる伝承や歴史的経緯を示す資料、保存修理工事中に当館が協力した美術品調査によって見出された道後温泉本館伝来の品々などを紹介します。