野獣派(フォーヴィスム)ってなんだろう?
20世紀最初の絵画運動、フォーヴィスムは、スキャンダルとともに幕を開けました。1905年のサロン・ドートンヌの一室に展示されたアンリ・マティスらによる強烈な色彩と奔放なタッチの作品は見るものを驚かせ、ある評論家が「野獣の檻の中にいるようだ」と揶揄したのです。これにより彼らの作品は「フォーヴィスム(野獣派)」と名付けられました。しかし大きな話題となったこの運動も1907年頃には終息を迎え以降、画家たちは独自の画風を展開していきます。
どんな絵が見られるの?
フォーヴィスムを代表する画家、マティスやモーリス・ド・ヴラマンク、アンドレ・ドランらをはじめ、その影響をうけた佐伯祐三、里見勝蔵らの生命力あふれる作品を紹介します。これらの展示から、20世紀初頭から第二次世界大戦後まで、およそ50年にわたる日仏美術界の軌跡をご覧いただければ幸いです。