日本のマンガの概念を変え、新しい表現方法でストーリーマンガを確立し「マンガの神様」と称されるマンガ家・アニメーターの手塚治虫。17歳のデビューから60歳でこの世を去るまで、数多くの個性的なキャラクターを生み出してきました。深いテーマとユーモアに満ちた作品には人間や生命の尊さに関するメッセージが込められています。手塚作品の魅力は没後 35年を経た今も色あせることなく、『鉄腕アトム』『火の鳥』そして『ブラック・ジャック』などたくさんの作品が世界中で愛されています。
本展は3部構成で手塚の作家業を紹介します。大阪府豊中市生まれの手塚は5歳の頃に兵庫県宝塚市に引っ越し、24歳で上京するまでの約20年間を宝塚市で過ごしました。第1部「手塚治虫の誕生」では作家自身の言葉と当時の写真・資料から宝塚時代の足跡を辿ります。第2部「作家・手塚治虫」では手塚がマンガ家・アニメーターとして生み出した膨大な作品の中から厳選した原稿やセル画などを紹介します。そして第3部「手塚治虫のメッセージ」では手塚が作家として作品に込めた想いを読み解きます。