2024年7月開催のパリオリンピックでは、追加競技としてアーバンスポーツのひとつであるブレイキンが初採用されました。JR武蔵溝ノ口駅前は、世界トップクラスのダンサーが練習していることからブレイキンの聖地として知られ、川崎市はブレイキンをはじめ若者文化のバックアップを推進しています。
これらを踏まえ、近現代日本における「路地(ストリート)」に焦点を当て、そこから生まれた文化を歴史的にたどる展示を行います。戦前期の日本の都市で庶民に人気であった娯楽や、戦後の高度経済成長における若者文化、アメリカでのヒップホップ文化の誕生とそれらの日本への流入・定着、そして現在の川崎におけるストリートカルチャーの一端までを、大きなひとつの流れとして紹介します。世界的な文化となったストリートカルチャー及び近現代日本社会の文化的発展を、川崎地域を軸にして探っていきます。