川崎市岡本太郎美術館は、今年で開館25周年を迎えます。
これを記念して、淺井裕介(1981-)と福田美蘭(1963-)の2人の現代作家による企画展を開催します。
淺井は土、水、埃、小麦粉、テープ、ペンなどの身近な素材によって、あらゆる生物の根源を想起させるような神話的世界を描く画家です。壁画等の大規模な制作においては、友人や現地のボランティアスタッフとの協力により、その土地に根付いた作品を制作することでも知られています。
福田は、芸術や文化、現代社会への批評的まなざしを可視化する画家です。綿密なリサーチと福田ならではのウィットに富んだ視点に基づく作品は、鑑賞者に物事へ対する新たな視点をもたらします。
本展では、アートシーンの第一線で活躍する2人の作家が、岡本太郎の作品をそれぞれ独自の視点で選びます。
また、岡本の作品と関連づけた各作家の作品を展示。岡本太郎を現代の視点で見直す機会とします。
世代も表現方法も異なる2人の作家が見出す岡本太郎の表現・思想の多面性と、それぞれの作品とのコラボレーションをお楽しみください。