アートとしてのガラス制作は1960年代以降世界的な広がりを見せ、大胆な発想や新たな技法、地域の伝統などに立脚した多彩な作品が生み出されてきました。日本では、1970年代以降、個人工房の増加、教育機関の充実、美術館における展覧会開催などを通じて活況を呈し、近年では日本が国際的なガラスアートの牽引役といえるほどの充実ぶりを示しています。
また小樽でも明治以降、浮玉やランプ製造などの産業があったところへ1970年代以降、ガラスショップやガラス工房、ガラス美術館が相次いで誕生し、「ガラスの街」として全国的にその名を知られるようになっています。
本展は、精力的な活動を行っている現代日本を代表する35人の作家の最新作を一堂に展覧することにより、ガラスアートの多彩な魅力と豊かな可能性を広く紹介するとともに、ガラスの街・小樽のさらなる活性化を図るものです。