田崎草雲(たざきそううん)(1815-1898)は、四季それぞれの美を、情感を込めて描いています。
夏は、雲が湧き起こり多くの雨を降らせます。山は青々と茂り、川や池は満々と水をたたえ、滝は豪快にしぶきを上げて流れ落ちます。水のほとりでは、多くの草花が成長し、昆虫やカエルなどの小動物が活発に動き回ります。人々は涼を求め、深山幽谷に分け入ります。
本展は、「草雲四季の美」シリーズの第2弾として、夏の美しい自然の情景を、約30点の草雲作品を中心に紹介するものです。草雲が描く「夏」を、ぜひ体感してください。