旭川を中心とした道北地域の美術は、1918(大正7)年に高橋北修らによって結成されたヌタックカムシュッペ(アイヌ語で大雪連峰の意味)画会を中心として、にわかに活況を呈していきました。
戦後は、純正美術会、新ロマン派美術協会などの公募展、あるいは北海道アンデパンダン展を足場として前衛的な制作活動を展開する作家を多く輩出してきました。
また、道北地方にとどまらず道内外さらには国際的に幅広く活動する作家も多く、世界の美術動向と軌を一にした多彩な展開をみることができます。
また、道北地方の豊かな林産資源を背景に工芸作家たちは研鑚を重ね、今日では世界的にも高く評価されるクラフト作品が盛んに制作されています。
本展では、道北地方の美術を「ひとたち」「自然とともに」「生命の息吹」「おもかげ」「想像(イメージ)の彼方へ」「木と椅子のクラフト」の6つのコーナーに分け、様々な局面をみせる数々の“(道北版)北国の名品”の一端を当館の所蔵品の中から紹介します。