1989年に設立した当館は、今年で開館35周年を迎えました。そこで、初代館長・平野憲が常に念頭に置いていた「街に開かれた美術館」という目標に立ち返り、これからの美術界を背負っていく東海に縁ある作家たちを紹介する展覧会を開催いたします。
愛知県立芸術大学・名古屋芸術大学・名古屋造形大学にご協力をいただき、才能あふれる在校生・世界を舞台に活躍する卒業生の作品を展示いたします。
また、当館が独自に選抜した静岡県出身の日本画家の皆様にもご協力をあおぎ、本展のための新作を制作していただきました。
日本画は伝統的でありながら、発想と技法の組み合わせによって表現の広がりを見せ続けてきました。そして今も、若き作家たちは瑞々しい発想と確かな画力をもって新たな世界を切り開こうとしています。
ぜひこの機会に、未来を担う作家たちの挑戦に満ちた作品の数々をご高覧頂けますと幸いです。