原始の力に満ち満ちて、あらゆる価値を溶解し、秩序なく、唐突で、美しく、恐ろしく、滑稽で、神秘で、不可思議で、そんなものがドウドウと流れる、川のような心底歌を、どうにか形にしてみたいと思った。―ザ・キャビンカンパニー
このたび、足利市立美術館では「ザ・キャビンカンパニー 大絵本美術展<童堂賛歌>」を開催します。<童堂賛歌>とは、本展のためにつくられたことばです。「飽きることなく何十回でも何時間でもすべり台で遊び続ける、子どもの時間のとらえ方や感覚に象徴される「童」と、本屋や薬局、駄菓子屋などの店名にも使われるお堂の「堂」=「万物を受け入れる」という意味が組み合わされています。本展は7つのテーマの部屋で構成され、まるで空間が大きな1冊の本になったようなしかけが満載です。本展では活動初期から現在までの絵本原画400点に加え、立体造形、映像作品などを一堂にご紹介します。ザ・キャビンカンパニーの多様な魅力に満ちた作品を身体全体でお楽しみください。