学問・文化芸術の神様 菅原道真公(天神さま)の御墓所の上に創建された太宰府天満宮(福岡県)は、唯一無二の天神信仰の聖地として、また全国約12,000社の天満宮の総本宮として崇敬を集めています。
同宮では、道真公に縁の深い25という数にちなんで、その薨去(こうきょ)から1125年の節目を迎える令和9(2027)年、「菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年大祭」が斎行されます。
大祭にあたっては、重要文化財「御本殿」の檜皮の葺替え、漆塗りをはじめとする124年ぶりの大改修や、文化財の調査、境内・建造物の整備等、様々な文化事業への取り組みが進められています。
その一環として、日本画家・神戸智行(1975ー)が、明治35(1902)年竣工の近代和風建築「文書館」のために24面の襖絵を描きました。後日襖に仕立てられ、天神さまに奉納されるこの《千年後の未来》と、同宮が所蔵する神戸作品を展示いたします。光と豊かな色彩が織りなす自然と生命の輝き、連綿と受け継がれてきた太宰府の千年の祈りを感じて頂けましたら幸いです。