朝起きてから夜寝るまで、一日の間に私たちは、いったいどれくらいの道具を使っているのでしょうか。洗面の道具、炊飯の道具、食事の道具、洗濯の道具、収納の道具、照明の道具など、道具なしには生活できないといっても過言ではありません。しかし、それらの道具は、より一層の「使いやすさ」、「便利さ」を追究するがために、日々進化し新しい物へと生まれ変わっています。
本展では、当館に寄贈された生活道具を中心に、ちょっと昔までは生活の場面に使われていましたが、今では目にすることがなくなった道具や、全く姿を変えてしまった道具について展示します。私たちのくらしの変貌ぶりを再認識し、ちょっと昔の道具たちに注がれた、くらしの知恵と工夫を知る機会となれば幸いです。
なお、ここ数年市内の小学生3年生が社会科の学習「わたしたちのまち芦屋」に関連して、館見学や展示担当者が学校に赴き、1クラス40分程度の話と道具の体験学習を実施しています。今回の展示も、その授業の一環になればうれしく思います。
【展示資料】
食卓写真・取り扱い広告
ハエ取り機、自動ハエ取り機、火のし、炭火アイロン、羽釜、飯櫃、氷冷蔵庫、木製おまる、炬燵、湯たんぽ、懐炉、長火鉢、扇風機、電気ストーブ、トースタ、蚊帳、氷削り、氷冷蔵庫、オルガン、ゆりかご、海苔あぶり機など
当館所蔵資料(約80点)