サンリツ服部美術館の服部一郎記念室では、1995年の開館以来、服部一郎(1932-1987)が収集した近現代の西洋絵画をご紹介して参りました。近年は作品により深く親しんでいただきたいと考え、絵画の中の要素に注目、2019年には「色彩を観る」、2021年には「かたちを観る」を開催し、この度は絵画の画材に注目した展覧会を開催いたします。
絵画は色と線を用いて表現した平面の芸術で、その描画には画材を使います。鉛筆、クレヨン、水彩絵具、油絵具といった描くための描画材料から、紙や板、カンヴァスなどの絵の土台となる支持体まで多種多様なものがあり、現在も新しい画材が開発され続けています。
使用した画材の特徴によって、作品はどのような印象を私たちに与えるのでしょうか。また、描いた画家によって味わいが異なることに改めて注目しながら、作品鑑賞をお楽しみください。