1972年、岩手町の美術団体「ヱコール・ド・エヌ」が地域文化・芸術の高揚を目指し、彫刻家の故新妻實氏らの指導助言と協力を得て、若手芸術家を育成する目的として「石彫実習会」を開催しました。そして「岩手町国際石彫シンポジウム」(1973~2003)、「第8回国民文化祭 いわて93石彫展」(1993)、「アーティスト・イン・レジデンス事業」(1977~1999)等も開催され、多くの作品が生み出されました。これらの作品は現在町内外に134点展示され、町の日常的な風景の一部として溶けこんでいます。
今回の展示では、その歴史や作家と町民のみなさまとの交流の様子、ゆかりの作家が制作した小作品等を展示し、彫刻の町「岩手町」と呼ばれるようになった歩みをご紹介します。