雑木林の野ねずみ一家のお話『14ひきシリーズ』は、誕生して21年。国内、海外合わせて670万部のロングセラーとなり、世界の子どもたちに愛されつづけています。絵本作家いわむらかずおさんは、里山に暮らし、身近な自然を見つめ、そこに生きるものたちを主人公に、自然の美しさや生命の不思議さを子どもたちに語りかけてきました。そして、その絵本世界は、わたしたちの心の奥にある『原風景』を呼び起こしてくれます。本展は、『14ひきシリーズ』のほか『トガリ山のぼうけん』『かんがえるかえるくん』など人気絵本の原画と、制作過程のスケッチなど約200点を一堂に展観。また、開館7年目を迎えた『いわむらかずお絵本の丘美術館』の、絵本、自然、子どもをテーマにしたユニークな活動の様子も紹介します。
里山を舞台にした、えほんの丘のなかまたちの、心あたたまるファンタジーの世界をお楽しみください。