月岡芳年(つきおかよしとし)の代表作、「月百姿(つきひゃくし)」全100点を紹介
月岡芳年(1839~92)は、幕末から明治前半にかけて活躍した浮世絵師です。師匠である歌川国芳の作風を継承した武者絵や歴史画を得意としました。その芳年が最晩年に精力を注ぎ込んだ傑作が、明治18~25年(1885~92)刊行の「月百姿」です。「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材とした揃物で、全部で100点からなります。平安時代の美女や戦国時代の武将たち、あるいは幽霊や妖怪など、描かれるテーマは驚くほどヴァリエーション豊かです。本展覧会では、月岡芳年の「月百姿」全100点を、前期と後期に分けてすべて展示いたします。