草雲と門人 聖・俗図のリアル
田﨑草雲(たざきそううん)(1815-1898)は、山水画、花鳥画以外にも、多くの仏画、神像図、聖人画を描いています。そこには、草雲の聖なるものに対する真摯で敬虔な姿が見て取れます。
一方で、人々の日常生活にも興味を持ち、多くの風俗画も残しています。それは、風刺画であったり、自らの失敗談を面白おかしく描いたものもあります。
本展は、「草雲と門人」シリーズの最終第5弾として、「聖・俗図のリアル」を草雲と門人たちの作品約30点で紹介するものです。
草雲の聖・俗図の数々や、木村凍雲(きむらとううん)、大山魯牛(おおやまろぎゅう)たち門人の作品も含め、一門の聖・俗図に込めた「リアル」をお楽しみください。
なお、今回は、当館所蔵の棟方志功(むなかたしこう)作「二菩薩釈迦十大弟子」も特別展示します。草雲と門人たちの描く聖図と比較してご覧ください。