当館では、これまで10年にわたり、小学生のための作品鑑賞教室、ミュージアム・アドベンチャーを開催してきました。この活動は、毎回テーマを定め、工作など体験的な要素を加え、対話しながら収蔵作品の鑑賞を行うもので、現代美術に初めて接する子どもたちであっても、作品に親しみ、見て考えるまなざしを得ることを目指してきました。
本展では、このミュージアム・アドベンチャーの方法をもとにして、実際に展覧会会場で、様々な見方を体験し、それぞれに感じたり、考えたりすることができるようなしかけとともに作品を展示しています。加えて、ドイツ在住の新進作家・栗林隆による、見ることの面白さを発見させる新作インスタレーションも展示します。展覧会を通じて、作品を見ることの楽しさや、新しい見方を自分から見つける喜びを感じ取ってみませんか。「見ること」を見つける冒険にぜひ参加してください。