公募期間は2024年4月28日(日)日本時間17:00までです。詳しくはこちらをご覧ください。
このアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムでは、現代美術分野のアーティストはもちろん、キュレーター、リサーチャー等の文化芸術活動を行う表現者を対象として、展覧会、パフォーマンス、ワークショップ、トーク等の活動を、企画段階から、リサーチ、設営、発表の実施、カタログでの記録と配布までACACが全面的に協働します。展覧会の開催は必須ではありませんが、活動を広く知ってもらうために何らかの「交流プログラム」を実施することが必要です。
滞在期間は、最短1ターム(13泊14日)から、今回は最長6ターム(83泊84日)まで、2週間刻みの希望期間となり、表現者がACACの環境を活かして実現したい活動内容と期間が合致していることが推奨されます。2タームの滞在を希望する場合のみ、1ヶ月間30泊31日に滞在を調整していただく場合があります(補助金の要件として調整の必要がある場合のみ)。本プログラムへの参加は、基本的にACACへの実滞在を前提としますが、リモートで行う意義のある活動についてはリモート参加も受け付けます。今年度は1タームの短い滞在期間で行われる意義のある活動に対して、特別に1組を招聘する予定です。
毎年変わるプログラムの名称は、ここに集う表現者の活動内容を規定するテーマではなく、あくまでもACACのAIRの現在形を考え、更新していくための指標です。今回の「SPINNING SCAPES」は、名詞と複合語をつくり「~の風景」の意となる「scape」に、勢いよく回転したり/させたり、糸を紡ぐ様子「spinning」を組み合わせたもの。戦争や地震をはじめとする天災・人災は我々の日常風景を一変させてしまいます。昨今はそのような状況において、表現という手段で、世界に対し何を働きかけることが可能なのか考えさせられることも多くなっています。様々な表現者たちが世界各地からACACに集うことで、それぞれの速度や方法、軌跡なども全く異なる運動が、地域住民や学生をはじめとする周囲の人々や環境を巻き込み、これまでにない光景を出現させることでしょう。そこから私たち一人一人が新たな景色を見出していくことで、このような世界を生き延びていくヒントのような何かについて、一緒に考え始めることができるのではないかと思っています。