当館では開館以来、「書」のコレクションと連動した特別展を毎年開催し、さまざまな角度から現代書の動向をご紹介してきました。今回は、特に女性書家に焦点を絞り、毎日新聞社が毎年主催する「現代女流書展」を中心に、すぐれた作品を一堂にご紹介します。
「現代女流書展」は、日本最高峰の女流書家たちの作品を紹介することで知られる展覧会です。書壇を代表する100人が、日頃の創作の成果を筆に託し、漢字、かな、篆刻といった伝統書から、近代詩文書、大字書、刻字、前衛書などの現代書まで、さまざまな形で書の持つ可能性を追求しています。
本展では、さらに道内外の新進作家の作品を加え、女流書家たちの最新の動向をおよそ120点の作品によってご覧いただきます。女性ならではの繊細かつ典雅な作品、また対照的に雄渾、壮麗な作品など、多彩な作品群が美術館を飾ります。個性豊かな女流書の世界をぜひお楽しみください。