阪神・淡路大震災から30年の節目に際し、現代作家によるグループ展を開催します。
1995年1月17日の震災では、兵庫県立美術館の前身である兵庫県立近代美術館(1970-2001)も建物や収蔵品に被害を受けました。同館を引き継ぎ、2002年に震災復興の文化的シンボルとして開館し
た当館では、これまでも震災後の節目の年に関連展示を開催してきましたが、今回初めて特別展会場での自主企画展となります。兵庫県ゆかりの作家をはじめ、多世代の幅広いメンバーがここに集います。
1995年から約30年の間に、アメリカ同時多発テロ(2001年)、東日本大震災(2011年)、ロシア軍によるウクライナ侵攻(2022年)、そしてイスラエルとハマスの武力衝突(2023年)、能登半島地震(2024年)と、世界は多くの自然災害や紛争に見舞われ、明るい未来を想像することはますます困難な状況となっていますが、そのような時代になお有り得る、或いは、だからこそ求められる希望とは――。
世界を舞台に活躍する現代美術家たちの創作活動を通じて、発災から30年目の希望、そして来る30年後の希望へとつながる展覧会を実施します。